アドレナリン 日本語版
- 2017/02/22
- 23:27
「殴りマジョリティ」なボードゲーム、「アドレナリン」のレビュー
プレイ人数 3~5人
プレイ時間 1~2時間ぐらい
※ゲームモードによる。初めて遊ぶときは説明書にもある通り、ドクロ5つで戦うのが1時間ぐらいでできるのでお勧め
プレイ人数 3~5人
プレイ時間 1~2時間ぐらい
※ゲームモードによる。初めて遊ぶときは説明書にもある通り、ドクロ5つで戦うのが1時間ぐらいでできるのでお勧め

なんか未来の宇宙闘技場的な場所で、ロボとかパワードスーツとかトカゲマンが闘技場からランダムにポップする銃や剣を使って殴り合うんですな。そういう設定のゲーム。プラ製の駒が雰囲気を盛り上げてくれます。
ゲーム中に何をするかっていうと、移動して武器を拾って敵を攻撃して…っていう、およそこういうゲームで想像できることをやるんだけど、でも、一般的なそういうゲームとはちょっと違うんですな。
このゲーム、敵をいっぱい倒しても勝てないんですよ。何故なら倒してもすぐ復活するし、倒されても特にデメリットないから。
このゲームのユニークさを説明するために、ちょっと話が飛びます。
「エリアマジョリティ」というゲームシステムがあるんです。どういうシステムかというと、例えばゲームボードに駒を置けるスペースが20個とか限られていて、それが4つぐらいの地域(エリア)に分かれている。プレイヤーは定められた順に駒を置いていって、地域が埋まると得点の決算をして、各エリア毎に駒をたくさん置いてる(マジョリティ(多数派)を取っている)ほど勝利点がたくさん貰える。というようなシステムです。
有名なボードゲームで言うと、「ナゲッツ」とか「フォルム・ロマヌム」とか「メキシカ」とかのシステム。ヘビーゲーマーと呼ばれるおじさんたちが好んでウンウン唸りながら遊ぶようなやつ。
で、アドレナリンの話に戻ります。このゲームでどうやって勝利するのかというと、武器で相手を撃った時、相手に自分が与えたダメージの分のカウンターを乗っけるんですよ。で、キャラクターは一定ダメージを受けると死んで復活するんだけど、その時にみんなが食らわせたダメージを「決算」するんですな。一番ダメージを与えた人に勝利点8点、次が6点、次が4点…ってな具合に。
そして一定回数の決算が終わったらゲームが終了して、最終的に勝利点が一番高い人の勝ち。
さあ、賢明な読者諸氏ならもうおわかりでしょう!一見するとバンバン銃で撃ちあったりビームサーベル振り回したりしているように見えるこのゲームは、エリアをキャラクターに置き換え、駒を置くのではなく鉛玉をぶち込む、エリアマジョリティの変型版ゲーム、言うなれば「殴りマジョリティ」のゲームなわけですよ。
なるべくまんべんなく敵に弾をばらまき、少しだけ他の相手より多くの弾をぶち込むことを狙っていく、見た目の大雑把さに反して結構繊細なプレイを要求されるゲームです。
色々な効果のある武器を拾いながら撃ち合い、倒されてもすぐポップする様は洋物撃ち合いコンピューターゲーム的な雰囲気がよく出てます。しかしその実、現在の状況に最適な立ち位置や武装や標的、色々なことを考えて遊ぶシステムになっていて、その辺がユニーク。
いやーこのゲームはお薦めですよ。駒がかっこいいので、塗ってみるのも良さそうですな。

ゲーム中に何をするかっていうと、移動して武器を拾って敵を攻撃して…っていう、およそこういうゲームで想像できることをやるんだけど、でも、一般的なそういうゲームとはちょっと違うんですな。
このゲーム、敵をいっぱい倒しても勝てないんですよ。何故なら倒してもすぐ復活するし、倒されても特にデメリットないから。
このゲームのユニークさを説明するために、ちょっと話が飛びます。
「エリアマジョリティ」というゲームシステムがあるんです。どういうシステムかというと、例えばゲームボードに駒を置けるスペースが20個とか限られていて、それが4つぐらいの地域(エリア)に分かれている。プレイヤーは定められた順に駒を置いていって、地域が埋まると得点の決算をして、各エリア毎に駒をたくさん置いてる(マジョリティ(多数派)を取っている)ほど勝利点がたくさん貰える。というようなシステムです。
有名なボードゲームで言うと、「ナゲッツ」とか「フォルム・ロマヌム」とか「メキシカ」とかのシステム。ヘビーゲーマーと呼ばれるおじさんたちが好んでウンウン唸りながら遊ぶようなやつ。
で、アドレナリンの話に戻ります。このゲームでどうやって勝利するのかというと、武器で相手を撃った時、相手に自分が与えたダメージの分のカウンターを乗っけるんですよ。で、キャラクターは一定ダメージを受けると死んで復活するんだけど、その時にみんなが食らわせたダメージを「決算」するんですな。一番ダメージを与えた人に勝利点8点、次が6点、次が4点…ってな具合に。
そして一定回数の決算が終わったらゲームが終了して、最終的に勝利点が一番高い人の勝ち。
さあ、賢明な読者諸氏ならもうおわかりでしょう!一見するとバンバン銃で撃ちあったりビームサーベル振り回したりしているように見えるこのゲームは、エリアをキャラクターに置き換え、駒を置くのではなく鉛玉をぶち込む、エリアマジョリティの変型版ゲーム、言うなれば「殴りマジョリティ」のゲームなわけですよ。
なるべくまんべんなく敵に弾をばらまき、少しだけ他の相手より多くの弾をぶち込むことを狙っていく、見た目の大雑把さに反して結構繊細なプレイを要求されるゲームです。
色々な効果のある武器を拾いながら撃ち合い、倒されてもすぐポップする様は洋物撃ち合いコンピューターゲーム的な雰囲気がよく出てます。しかしその実、現在の状況に最適な立ち位置や武装や標的、色々なことを考えて遊ぶシステムになっていて、その辺がユニーク。
いやーこのゲームはお薦めですよ。駒がかっこいいので、塗ってみるのも良さそうですな。