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死霊要塞1945
- 2009/07/13
- 20:07
ゲーム雑誌「RPGamer」の付録ボードゲーム「死霊要塞1945」のレビュー。
プレイ人数 2~4人用
プレイ時間 2時間程度
第二次大戦末期の混乱の中、ドイツ軍の秘密要塞では、リューデマン博士率いるオンブラーレ機関による「不死身の兵士」の研究が行われていた。
それぞれの思惑を秘めて秘密要塞を目指す枢軸側と連合諸国の特務部隊であったが、ゾンビが徘徊する世にもおぞましい光景を実際に目の当たりにし、要塞に立てこもったリューデマン博士の暴走を止めるために一時的な協力関係を結ぶのであった──。
第二次大戦中のドイツ軍の要塞を舞台にした異色のホラー小説「ザ・キープ」
と、プレイステーションの名作コンピューターゲーム「バイオハザード」
を足して割ったような設定のゲームだ。
RPGamer誌2003年第3号の付録として収録されたゲームだが、現在でもこの雑誌のバックナンバーは各種通販サイトやアナログゲーム専門店で扱っていたりするので、手に入れるのは比較的容易だ。下にとりあえず見つけた通販サイトのリンクを2つ載せておく。
ロールプレイング・ゲーマー Vol.3(2003Autumn セブンアンドワイ ヤフー店
RPGamer3号 アナログゲームショップ a-game
ゲームボードはペラペラで頼りなく、チット類も全て同じ大きさでちょっと味気ないが、まあ雑誌付録なので仕方あるまい。また、サイコロを大量に別途用意する必要がある。20~30個あると安心。
× × × × × × × × × × × × × × × × × ×
プレイヤーは英、米、独、日のそれぞれの歩兵部隊を操作する。国毎の特徴等は特にない。
ゲームは二部構成。第一部ではそれぞれバラバラに、要塞の周辺を探索しながら要塞を目指せばいい。
回り道をして武器や物資を獲得しながら進まないと第二部の要塞内の戦いで苦労するのだが、後方からソ連軍が迫っており、ソ連軍到着時に二部隊以上がフィールド上にいると、そこでゲームが終わってしまう。また、ソ連軍到着前でも最後にフィールドに残っていた部隊は全滅して、第二部では要塞内のゾンビを操作するゾンビプレイヤーになってしまう。
第二部は要塞内に突入。ここからは、全プレイヤーが競い合った第一部とは違って、ゾンビプレイヤーvs残りのプレイヤー連合という構図になる。「協力する」といっても、そんなに協力してできることは無いのだが。
ランダムにイベントチットが配置されていた第一部とは違い、第二部のイベントチットはゾンビプレイヤーが全て意図的に配置する。ゾンビとの遭遇戦イベントが第一部の倍以上に増え、強力な武器や便利なアイテムはだいたい鍵のかかった部屋や敵でいっぱいの部屋の後ろに配置されてしまうので、第一部よりも獲得するのが大変になる。
連合側の目的はリューデマン博士の確保あるいは撃破で、ゾンビプレイヤーの目的はそれを全力で阻止することだ。
ゲームは最終的に、生き残り兵士や人物チットを一番多く獲得して勝利点を稼いだプレイヤーの勝利となる。
× × × × × × × × × × × × × × × × × ×
雰囲気はいいのだが、ゲームバランスは微妙かも知れない。第一部でランダムに配置されたチットの中からいかに武器を揃えられるかが一番重要で、結局このときの引き運がプレイの最後まで響く。武器をさっさと小隊分確保した誰かが要塞に突入。残りのプレイヤーもゾンビにはなりたくないから、武器が揃わぬまま慌てて要塞に突入する。すると、要塞内の戦闘でも一番乗りのプレイヤーがそのまま快進撃を続け、武器が足らずに苦戦を続ける二番手三番手を尻目にリューデマン博士を倒して勝利、などという一方的な展開になりがちである。長時間ゲームでこれはちょっと辛い。
ただ、遭遇ボックスを用いた独特の戦闘システムや、アイテムを集めて部隊をパワーアップさせていくのは面白い。特に遭遇ボックスの戦闘が秀逸で、ジワジワと近寄ってくるゾンビを撃ちまくる歩兵小隊、というシーンが頭に浮かんでくるようだ。1匹1匹のゾンビは足が遅いしたいしたことないのだが、とにかく数が多い。そして接近されると兵士はあっさり死んでいくので、サイコロを振る手にも力が入り、半狂乱でマシンガンを乱射する気分に浸れる。
ルールにいくつか改変や補足を加えると、もっと面白いゲームになるかもしれない。ヴァリアントを自作し、また遊んでみたいと思う。

簡素なボードとチット。地味だけど雰囲気はなかなか良い。
※写真をクリックすると拡大表示
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それぞれの思惑を秘めて秘密要塞を目指す枢軸側と連合諸国の特務部隊であったが、ゾンビが徘徊する世にもおぞましい光景を実際に目の当たりにし、要塞に立てこもったリューデマン博士の暴走を止めるために一時的な協力関係を結ぶのであった──。
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RPGamer誌2003年第3号の付録として収録されたゲームだが、現在でもこの雑誌のバックナンバーは各種通販サイトやアナログゲーム専門店で扱っていたりするので、手に入れるのは比較的容易だ。下にとりあえず見つけた通販サイトのリンクを2つ載せておく。
ロールプレイング・ゲーマー Vol.3(2003Autumn セブンアンドワイ ヤフー店
RPGamer3号 アナログゲームショップ a-game
ゲームボードはペラペラで頼りなく、チット類も全て同じ大きさでちょっと味気ないが、まあ雑誌付録なので仕方あるまい。また、サイコロを大量に別途用意する必要がある。20~30個あると安心。
× × × × × × × × × × × × × × × × × ×
プレイヤーは英、米、独、日のそれぞれの歩兵部隊を操作する。国毎の特徴等は特にない。
ゲームは二部構成。第一部ではそれぞれバラバラに、要塞の周辺を探索しながら要塞を目指せばいい。
回り道をして武器や物資を獲得しながら進まないと第二部の要塞内の戦いで苦労するのだが、後方からソ連軍が迫っており、ソ連軍到着時に二部隊以上がフィールド上にいると、そこでゲームが終わってしまう。また、ソ連軍到着前でも最後にフィールドに残っていた部隊は全滅して、第二部では要塞内のゾンビを操作するゾンビプレイヤーになってしまう。
第二部は要塞内に突入。ここからは、全プレイヤーが競い合った第一部とは違って、ゾンビプレイヤーvs残りのプレイヤー連合という構図になる。「協力する」といっても、そんなに協力してできることは無いのだが。
ランダムにイベントチットが配置されていた第一部とは違い、第二部のイベントチットはゾンビプレイヤーが全て意図的に配置する。ゾンビとの遭遇戦イベントが第一部の倍以上に増え、強力な武器や便利なアイテムはだいたい鍵のかかった部屋や敵でいっぱいの部屋の後ろに配置されてしまうので、第一部よりも獲得するのが大変になる。
連合側の目的はリューデマン博士の確保あるいは撃破で、ゾンビプレイヤーの目的はそれを全力で阻止することだ。
ゲームは最終的に、生き残り兵士や人物チットを一番多く獲得して勝利点を稼いだプレイヤーの勝利となる。
× × × × × × × × × × × × × × × × × ×
雰囲気はいいのだが、ゲームバランスは微妙かも知れない。第一部でランダムに配置されたチットの中からいかに武器を揃えられるかが一番重要で、結局このときの引き運がプレイの最後まで響く。武器をさっさと小隊分確保した誰かが要塞に突入。残りのプレイヤーもゾンビにはなりたくないから、武器が揃わぬまま慌てて要塞に突入する。すると、要塞内の戦闘でも一番乗りのプレイヤーがそのまま快進撃を続け、武器が足らずに苦戦を続ける二番手三番手を尻目にリューデマン博士を倒して勝利、などという一方的な展開になりがちである。長時間ゲームでこれはちょっと辛い。
ただ、遭遇ボックスを用いた独特の戦闘システムや、アイテムを集めて部隊をパワーアップさせていくのは面白い。特に遭遇ボックスの戦闘が秀逸で、ジワジワと近寄ってくるゾンビを撃ちまくる歩兵小隊、というシーンが頭に浮かんでくるようだ。1匹1匹のゾンビは足が遅いしたいしたことないのだが、とにかく数が多い。そして接近されると兵士はあっさり死んでいくので、サイコロを振る手にも力が入り、半狂乱でマシンガンを乱射する気分に浸れる。
ルールにいくつか改変や補足を加えると、もっと面白いゲームになるかもしれない。ヴァリアントを自作し、また遊んでみたいと思う。

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