ダイスデッキ構築ゲーム「
クォーリアーズ!」の拡張セット第1弾「魔神到来」と第2弾「終末決戦(クァルマゲドン)」のレビュー。
プレイ人数 2~4人
拡張してもプレイヤーは増えないのです。ルール的に難しいので
プレイ時間 30分前後
みんなもう慣れてるからスイスイ進むよね?
「ダイスでデッキを構築する!」という一発ネタじみたインパクトだけで突き進んだ感のある(しかも意外と面白い)あのクォーリアーズには今のところ、拡張セットが2つ出ています。今回はその2つをまとめてレビューします。
拡張第1弾「魔神到来!」
ノーマルバージョンの魔王様は1回働くとサッサと帰っちゃうあたりがツンデレっぽくていいと思います新モンスター「魔王」と新魔法「堕落」のダイス、そして新基本ダイス「堕力源」が追加され、「堕力」に対応する基本セットのモンスターの堕落バージョンが付属したミニ拡張セット的な趣の一品。
プロモカード、「クァクソス」のモンスターカードが3枚付属してるのがお得感があって良い感じです。
「堕力」はドミニオンで言うところの「呪い」に近いダイスで、だいたいは魔力も発生せずあんまりいいことが起きない、デッキパワーを下げる側面が強いダイスです。
しかしこの「堕力」を利用する堕落モンスターにはなかなか面白いカードが多く、人に堕力を押し付けるというまあ普通のやつのほかに、所持する堕力に応じて強化されるやつがいたり、場の堕力で能力が上下するやつがいたり、堕力除去に特化したやつがいたり、バラエティ豊かです。
したがって、場に出ている堕落モンスターの種類によって堕力の価値がまったく変わってきます。そこら辺がとても面白い拡張セットです。
このセットをどう混ぜるか?っていうのが説明書に4バージョンぐらい書いてあるんですが、「堕落カードだけをシャッフルして狩場に4~5枚配置」ってやつがオススメです。
基本セットと全混ぜだと、1枚だけ堕落してた時なんかにいまいち堕落モンスターの存在感がなかったりするんで、このセットは遊ぶ前にまず堕力ダイスごと「入れるか入れないか」ってのを決めて、入れるなら思い切って4~5枚ぐらい入れると良い感じに機能します。
ちなみに魔王様のカード(4枚もあるよ!)は堕力無しゲームでも出陣できるので、いつも混ぜて遊んであげるといいでしょう。


拡張第2弾「終末決戦(クァルマゲドン)」
基本+拡張2つを箱に収めたところ。かっこいい。6種のモンスターダイスと2種の魔法ダイスがゲームに加わる拡張セット。説明書の巻末にカラーのプレイヤーシートも収録されています。
なんといってもでかいのは「箱」の存在。この箱、基本セットと拡張セットのコンポーネントを全部かっこよく納めることができます。しかも平べったいから他のゲームの箱と一緒に積めるようになって、容積の問題と無縁ではいられないアナログゲーマーにとって、大変嬉しい仕様であるといえるでしょう。
まあ基本セットの缶にも今までの拡張は全部入るので、平べったいのがいいのか缶がいいのか、選んで収納できるってことで。
そしてこのセットを入れると、ゲームのバランスが結構変わります。今回追加されるモンスターはノーム以外はどれも攻撃力偏重型で、基本セット環境では「呼べば勝てる」って感じだったドラゴンや魔術師もこの刺客たちによって小気味よく葬られていきます。
また、モンスター能力や魔法によってダイス解雇ができるようになるので、デッキ圧縮はより速く進みます。
ルールもちょっと整備され(ほとんど変わらないけど)、全体的に「バランス再調整」を志向したのがこのセットである、と言えるでしょう。
まあそこまで大きくは変わらないんだけどね。お勧めですよ。収納箱がほんとかっこいいし。

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